Posted by on 2018年03月31日 in お稽古日記
平成30年3月 お稽古日記

桜並木の下、車を運転していると、道の端にはいつのまにかピンクのラインが引かれました。そう、桜の花が散り始めたのです。満開の美しい華やかなその姿から、はらはらと舞い落ちる花びらのせつなさを、人はどのような心持で見つめたのでしょう。

3月の稽古も終わりです。

釣釜での炭稽古、廻り炭での炭の扱いと諸道具の所作、今月は炭にまつわる学びが大変多くありました。古の人々の生活に無くてはならなかった炭。その扱いを磨くことはまさに日常の基本であり、また火の始末や火のある所に水の卦を置くことが特に重要と思われていた時代の教えを知る、それによって茶の湯の謎が解決できたりするものです。人の思考を理解した上で文化を見ると納得する。だから面白い。茶の湯は、文化人類学でもあるのですね。

4月は炉の名残の時期です。透木を使用する釜を使って、最後の炉の風情を楽しみましょう。爽やかに風炉の5月を迎える前に、もう一度心引き締めて頑張り、良い炉の締めくくりとなりますよう、共に努力をさせていただきます。4月もお楽しみに!

平成30年3月30日   畑中 香名子