Posted by on 2019年03月27日 in お稽古日記
平成31年3月 お稽古日記

3月、ゆらゆらと揺れる釣り釜が、松風の音を響かせながら佇んでいました。まるで話しかけて来るかのように、優しく、穏やかな表情で、皆を包み込んでくれました。思わず感謝です。

3月は、荘物や向切、和巾、入子点、仙遊も行いました。一つ一つの点前の意味と歴史、移り変わりを捉えながら、常に何が大切かという本文を忘れずに稽古する・・・それがこの庵の時を紡いできた母のやり方です。私たちもそのような気持ちで、毎回取り組んでいます。まだまだ勉強不足、教えて差し上げるにはもっともっと学ばねばならないと、日々反省し前に向かって努力します。

こんなこと当たり前と思っていることが、案外と出来ていません。自分自身が歳と共に変化している為、仕事でも、趣味でも、勉強でも、基本は繰り返しておかないと、思わぬところで失敗します。積み重ねとはそういうものですね。お互いに頑張りましょう。

炉ふさぎの4月、この半年の時間に感謝し、その無事に感謝し、最後の炉のお茶を大切に過ごしたいものです。桜は咲き始めました。見事に花開き、風に舞い、降りていきます。今この一瞬を大切に・・・。

平成31年3月27日 畑中香名子