Posted by on 2019年08月23日 in 風の心
令和元年9月号 風の心

21回 和合の茶会 沖縄

今回は例年のように秋ではなく、夏真っ盛りの8月に沖縄で行われた和合の茶会。また再びこの南の地で、心に深く残る旅をすることが出来た。
お盆直前の込み合う前に少し早めの沖縄入りをして、7日午後には羽田を出発。那覇空港到着後、食事をしてホテルへ。

翌8日から旅が始まった。読谷やちむんの里では、金城さんの焼き物や稲峰さんのガラスなどを拝見。南の島の伝統文化にふれ、そのダイナミックでおおらかな肌を感じ、本州とは異なる作風を楽しんだ。お昼はあえてピッザを。バターチキンカレー&ガーリックピザ、島人参のポタージュスープの美味しいこと!続く万座毛は雨の為飛ばして、名護パイナップルパークへ。パイナップルの畑を見学し、パイナップルワインなど様々な製品を頂き、また貝殻の博物館を回って、美しい貝の数々に魅了された。バスはカフーリゾートフチャク コンド・ホテルへ。コンドミニアム形式のホテルは、リビング、ダイニング、寝室が二部屋と大変広く、ベランダからは海の眺めが絶景。波の音を聞きながら、南の島のリゾートを満喫した。自衛官の方々と共に、ホテル内のレストランでシーフードのコース料理を頂き、歓談しながらの夕食を。素敵なプレゼントも頂いて、最高のひと時を過ごした。

9日、今度は恩納村ガラス工房でガラスの制作過程を見学。続いて紅型や珊瑚染めの工程を見せて頂き、その手間と美しさに感動した。昼食は沖縄料理を。ゴーヤやジーマミー豆腐など、沖縄ならではの食を味わい、いざ泡盛の酒造へ。その後いよいよ自衛隊の基地内、飛行機の見学へと進んだ。
航空自衛隊と海上自衛隊が仕切りなしに置かれている沖縄。先ずは航空自衛隊のFー15戦闘機を拝見。三つのグループに分かれて、それぞれにその造りや機能、役割をお話頂いた。鋭いくちばしとスレンダーな機体、空で翼を広げた様子を想像するだけで心が躍る。清々しい青年たちが熱い思いで操縦していること、その訓練の厳しさを知る。続いて海上自衛隊のPー3Cを見せて頂き、機内での生活や任務の重要性を伺い、操縦席からの視界を見せて頂いた。この飛行機が持つ役割は大変重く、これまで多くの人々の為に活躍している。チームワークが大切で、トップクラスのクルー一人一人が最高のパフォーマンスをつなぎ合わせ、統括責任者によって下された判断が平和へと導く。
夜は地元の方ご自慢のステーキハウスへ。薄暗い店内にはジュークボックスが置かれ、沖縄のドレッシングがかかるサラダや深みのあるスープ、全くもって美味しいヒレステーキ、デザートまでこれまた正解のお夕食。

10日、いよいよ本題の和合の茶会。茶席は濃茶、薄茶それぞれに沖縄らしさがあり、お菓子は沖縄、奄美、鹿児島の三つの心を表したもので、道具にも地元の良さがふんだんに表れていた。大宗匠の講演会では、お茶に生きていることが長生きの秘訣、お休みになるときには生かさせて頂いて有難うございますと感謝して休まれるとのお話が。父母のみならず同門社中一体で兄弟であり、誰が偉いではなく平等、共に生かさせて頂いていることに感謝しようと。先ずはお茶を楽しみ、それ以上勉強したい人は茶道へ、でいいのだ。何か人様の為に手を貸して、皆の輪を作っていきましょう。伝統と革新を繰り返す中、大切なのはそれをつなぐ伝承であることを忘れぬように、と語られた。夕刻からの懇親会では、たくさんのお写真をお許しいただき、皆様と大宗匠との触れ合いに溢れた。

最終日11日、平和祈念堂にて厳かな中での献茶の儀、英霊への一碗が捧げられた。小学6年生の山内玲奈さん朗読「本当の幸せ」、喜納響さん献唱「アベマリア」、共に大宗匠や聴衆に涙を呼び、私達はこの想いを胸に刻み、次の時代へつなげていく責務を誓った。

大戦の犠牲者の無念の想い、残された遺族の悲しみ、その後の時代を生きなければならなかった責苦。それらを知り、考え、これからの未来の為に、「和と輪 つなぐ心ぞ真の和」という大宗匠ご染筆の心で進みたい。

令和元年8月14日 畑中香名子