令和8年3月号 風の心
(先月号からの続き) 2月号にて、裏千家の茶人、名誉師範、石川県人である大島宗古氏(1907‐1999)の文章をご紹介させて頂いた。裏千家十一代家元玄々斎宗匠と前田藩重臣奥村家の御茶道堂であった湯川宗俊の、一客一亭雪の […]
令和8年2月号 風の心
雪の予報が聞こえると、思いを馳せる茶事がある。裏千家の茶人、名誉師範、石川県人の大島宗古氏。写真でしか知らない、図書の中でしかわからない、この方の雪の茶である。大島氏の筆のままで記せば、正客、御釜師宮崎寒雉老(十三代と […]
令和8年1月号 風の心
一言、 「美味しいっ」 と、中学生のS君が云った。それがなぜだか、胸に深く刺さった。薄茶を一口飲んだ直後の、ほんの一瞬の事だった。 「先生、私お湯を入れ過ぎました・・・」 と、追いかけるように中学生のRちゃんが言った。こ […]
令和7年12月号 風の心
「私は、もう少し生きるようですよ」猊下はそうおっしゃった。車椅子の上から穏やかに微笑み、その場の空気を優しさで包んでいた。有馬賴底猊下はとてもお元気で、静かに、その大きさを保っておられるように感じた。 10月、姪の結婚 […]
令和7年11月号 風の心
私には四つ年上の姉がいる。小さい頃から常に前を向いて力強く進んでいる彼女は、個人的に私の尊敬する人であり、良き理解者であり、その一言で頑張らねばと思わせてくれる、とても大きな存在である。社会的にも、彼女が所属する専門医 […]
令和7年10月号 風の心
8月は本当にたくさんの想いを抱いた。 8月1日、母の体調を見ながら、朔日のご挨拶に伺うことが出来て、久しぶりに坐忘斎御家元のお話を伺えた。とても嬉しかった。 鵬雲斎宗匠が入院された経緯や、病院ではお元気にリハビリをなさ […]
令和7年9月号 風の心
鵬雲斎千玄室大宗匠の御逝去に際し、謹んでお悔やみを申し上げます。これまでの多くのご恩に感謝を申し上げ、心より御冥福をお祈り致します。 胸が重いまま、京都へ弔問記帳に行かせて頂いた。毅然として佇むその箱を拝見しても、そ […]
令和7年8月号 風の心
全く予期しない、普通に過ごしている日常の中で、時々ぐっと胸を打たれる出来事がある。その瞬間に心が動き、想いが溢れる。 子供たちの稽古は、木曜日の午後五時から六時。小学校2年生くらいから通ってくれている男子4人は、受験 […]
令和7年7月号 風の心
先月号にて、松平不味とはどのような人物だったのか、歴史家の視点をもとに小さな考察を行ってみた。藩の財政改革を行い、大きな赤字だったその数字を黒字にしてゆく立て直しを評価する半面、農民への強硬な重税、そこから生まれた余剰 […]
令和7年6月号 風の心
松平不昧公の父、松平宗衍(むねのぶ)は、父親宣維(のぶずみ)の若死によって、3歳で六代藩主となった。17歳までは江戸で過ごし、19歳の時には、それまでの家老たちによる輪番制を廃止し、大胆な財政改革を行う。その背景には、 […]


