Posted by on 2016年02月29日 in お稽古日記

2月の稽古はいかがでしたでしょうか?

最初と最後の稽古日は、大炉をはじめとする逆勝手でした。客は自分の左側に座り、当然帛紗も足もその客に合わせて逆になる。膝前の所作は変わりませんが、体の動きは大きく変わります。その為、体に染みついている習慣化された動きと異なることから、普段考えずにできていたことを、考えて行わないとできなくなる。初心者で始めた時と同じような気分になるわけです。これは何とも、人間のトレーニングとしては大変良いメニューで、このようなバリエーションの在り方が、今日に続く茶道の太い血管として作用していると、私は考えています。運動選手として長年体を使ってきた経験上、頭と体の仕組みには、面白いことがたくさんある事を知っているからかも知れません。

また、間となった2回目の稽古日は、梅見の茶事を行いました。大宗匠様より澁谷先生が頂いたお手紙を御軸に表装し、頂いたお茶碗を茶碗荘でお披露目しました。私はこれまで、茶事では大炉の本勝手を何度か行ってきました。稽古では致しませんでしたが、茶事の中でこの幅の広さを知り、茶の道の懐の深さを楽しんで頂けたなら幸いです。本質的に意味のある茶の湯を続けて行きたいものです。

お陰様でハワイでの布教65周年記念行事も無事参加でき、大変素晴らしい出会いがあり、良い時間を過ごすことができました。世界では、「和」や「輪」という言葉の重さを感じます。個人的には、パールハーバーで「アメリカの表現するあの時」を知ることが出来たことは何よりの収穫でした。ハワイ王国の歴史を学び、日系人一世のご苦労と活躍、さらに異なる苦労のあった二世の方と第二次大戦、或はアメリカ本土に比べて類を見ない程に自由で豊かだったハワイの日系人の暮らしなど、ブラジルとは違う日本人移民の姿を知りました。これは世界の中の日本人を見るときには大変重要な要素であり、文化史の底辺ともなりうる為、今後も気を付けていこうと思っています。そんなお話は、また三月のお稽古の時にでも!

平成28年2月29日 畑中香名子

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