Posted by on 2016年05月1日 in お稽古日記

毎月この文章を書く度に、あっという間の月・・・という表現が出てきてしまうのは、いつもいつもあっという間ということで・・・。4月も早かったですね。今回は少し長い文になりました。

3日の日は、皆様のご協力のお陰様で、無事に盛会な茶席となりましたこと、心より感謝申し上げます。有難うございました。黒船ペリー来航のテーマで、玄々斎の縦型茶箱等道具も珍しいものを使い、花は袋藤が見事に帆を上げ、行う方も楽しいひと時でした。ことに男子組の皆様には表の場面で頑張って頂き、その袴のりりしい姿に、開国の志士たちを思わせる日本男児として、席を盛り立てて頂きました。裏はベテランの皆様に全てお任せで、無駄な言葉一つない落ち着いた静かな完璧さに、私は終始安心していることが出来ました。また、お運びの女子組は綺麗どころぞろいで、その笑顔がお客様を包み込んでいました。何と嬉しい一日だったことでしょう。5月に時間調整をして、一献差し上げる予定です!(簡単に言えば、飲み会ですね)

さて、その後の稽古では、炉ふさぎの時期らしい科目を致しました。香付花月もその一つです。香銘で歌を詠み、それを筆で書きます。

子供クラス お休みが多かったけれど、4人の歌を紹介します。題名自由。

音楽     音楽は 人を和ませ 落ち着かせ
                 私はそんな 曲を作りたい さくら (小4)

※さくらちゃんは昔から、曲作りが得意です。

子ども   ぼくもたくさん冒険したよ 隆太郎 (小2)

※隆君は謎の言語で迫ってきました。

桜   満開の 桃色の花 変わりゆく
                 緑色へと 変わりゆくんだ すばる (小6)

※稽古に来て、何だかいつもと違う顔色に「どうした?何かあった?」と尋ねると、3日前から男の子に給食の事でいじめられていると涙ぐみ・・・。何が正しくて何が間違っているかの話をして、彼女が見事に自然の歌を詠み、人も同じく変わってゆくと気付いてくれた。嬉しかった一瞬でした。

子ども  成長して 大人になる
                 そしていつかは お母さんになる 春香 (小3)

※春ちゃんは利発でセンスのある子、将来は総理大臣になりたいそうです。

一碗  のぼりゆく 吾子の笑顔を願いつつ
                 一碗の茶を 心込め点つ  宗香

※この可愛い子供達、毎年学年が上がって成長する様子を見ながら、彼らの笑顔を願って一碗の茶を点てている私です。

〈夜組〉月曜夜組の方の詠んだ歌です。香銘は「薫風」です。

静けさに 薫風かおる 春の夜
             茶の香と共に 満ちる時かな  (就職活動頑張って!)
未知求め 海の外へと 駆け出せど
             心休まるは 里の薫風     (海外からご帰国時、日本一番)
駅までの 歩み進めて 深呼吸
             薫風が吹き 身は軽やかに   (体験中のTさん、有難う)
茶の道の 心学びし 師の愛の
             四方の海越え 芳る薫風    (これって嬉しいですね!)
行く春に 薫風かおる 茶の稽古
             迷い悩める 香付花月     (迷い払拭、何でも手伝います)
空青く 薫風と共に 訪れる
             新しい命と 祖父との思い出  (御爺様の命日に甥誕生)
薫風が 香り始めた夕方は
             サンダルアロハ 酔いどれに行く(行ってらっしゃい!I君)
師は弟子に 弟子は師となる 茶室には
             心洗うと 芳る薫風      (K君の歌に返歌です。香名子)

夜組さんの素直な、自然体の歌にハッとさせられる・・・。毎回素敵だと思います。良く気付く人程自分の嫌な所を見つけ、それを直せない悩みがあります。一度そこから目を離して、全く異なる事柄の中で、精一杯やっていく。そのうち違う人とのかかわりの中で、自然と自分が変わってゆくこともあるような気が致します。皆さんとの出会いが、私を成長させてくれているように・・・。

平成28年4月30日 畑中 香名子