Posted by on 2016年06月1日 in お稽古日記

爽やかな風は、緑美しい木々の葉を揺らし、木漏れ日を優しく包み込んでくれています。そんな今、5月の初風炉の時期が終わろうとしています。

久しぶりの風炉に、戸惑いと懐かしい気持ちを持ちながら、皆さま基本を確認しました。炭も小さくなり、柄杓や蓋置も変わり、何より亭主が客の方を向かない、横からの対応となるこの形が茶の本来であるということを、もう一度考え直す良い機会を頂きました。

二人のお子さんの保育園が決まり、稽古に戻ってきて下さったOさん。ご自身も税理士として自宅で開業しつつ、ご主人を支えながら、月に一度遠方より来て下さっています。顧客を増やしたいけれど、そんなチャンスが巡っても、子供や家庭を考えると今はその時期ではないか・・・悩みは尽きません。茶の稽古にいらして頂き、ほんの一コマの時間にこうして皆様とお話し出来ることが、私にも勉強です。お互い頑張ろうと励まし合いながら、お人様の人生を学び、考え、有り難い貴重な時間を共有させて頂いております。

昨日深夜、京都より戻り、私も大学院博士課程の勉強が、いよいよ進んで参りました。4月に始まったばかりとはいえ、仕事の量や今の環境を鑑み、このままでは間に合わないと少し焦っています。みんな同じく持っている24時間。時間をどう使うかが、今一番の課題です。今日は学校での茶道授業があり、生徒さん達に、10分の使い方の違いで実力が変わる、結果を変えることが出来るという話しをしました。自分にもそう言わなくてはならないようです。

明日朝は3時に起きて、6時からの朝茶事の準備です。早朝から気持ちの良い時間の経過をたどり、時が宝物のように思えるワクワクするひと時です。水の音、風の匂い、木々のざわめき、光の模様・・・主と客との空間は、人と人との心の紡ぎ合い、心地よい緊張感と共に無になる瞬間です。

いつか皆様とも、そんな体験を共有したいと思っています。

平成28年5月31日 畑中 香名子