Posted by on 2019年09月5日 in お稽古日記
令和元年8月 お稽古日記

夏の最後に、蝉たちは精一杯の声を振り絞って鳴いているように聞こえます。夕方には秋の虫たちが我が天下を誇るように声を上げ、こうやってまた夏が終わるんだと、切なさを感じるばかりです。

8月は、楽しいお茶の会を催し、夏休みの後は和巾点や葉蓋、洗い茶巾などを勉強して、奥伝迄頑張りました。暑い暑い中を、御着物で稽古にみえる方も多く、皆様の頑張りを本当に有難く嬉しく思っておりました。小さな積み重ねではありますが、こうして瞬間瞬間を楽しみながら年月を重ねることで、人生がより豊かであると感じ、辛いことを乗り越えられるのではないでしょうか。

平凡に日々を過ごしている中に存在する物事の節目とは大変大切なもので、節目があるからこそ思い出す、何かをしようとするものです。9月は敬老の日がある月。勿論日頃から同じでありますが、皆様の優しいお心が、老いを敬うことに一層注がれる時期でもあります。老いを敬うお茶、そんなことを形にするお茶があってもいいと、思考を巡らせるこの頃です。

令和元年8月31日 畑中香名子