Posted by on 2021年02月27日 in トピックス
待光庵物語その2

月は、緊急事態宣言が発令されたため、稽古を含むすべての行事を中止に致しました。
初めて初釜を行わず、茶室の畳は冷たく静かに佇む毎日でした。何と寂しいことでしょう。待光庵の会員の皆様との初釜、お社中の方々との初釜、すべてを行わない年は初めてでした。子供たちも出番がなくなってがっかり・・・。しかし、この辛さをばねに、もう一度頑張りたいと思っています。澁谷先生は、
「何とかなる、諦めないでやるのよ。」そう言ってくれます。とても心強いです。この強気の言葉が、我々を、会社全体を支えてくれています。それはおそらく、澁谷先生自身がそうした人生の厳しい時に、そうやって乗り越えてきたからでしょう。

行事がなく、ゆっくりできたか、時間にゆとりがあったかといえば、まったく逆でした。春の時と同じく、飲食店である京懐石りほうの運営は、再びテイクアウト弁当を用意する朝に始まり、人手を調整しながら茶室や事務所のメンバーが手伝うという形に。現在も、全社を挙げてりほうの応援に全力を尽くしています。
朝はお弁当の準備に始まって、その後一階の店頭で販売の売り子、時には洗い場でお皿を洗い、時には入り口でお客様をご案内、予約の電話を受けたり、使い走りの用事をしたり、なんとまあいい勉強です。様々なお客様のニーズを知ることもでき、店内のパートの人たちの気持ちもわかり、板場の大変さを見ることもできます。

人と人とが共に助け合って仕事をし、お客様をもてなすことを目的に動いている。これは茶室であろうがりほうであろうが同じです。こうして一緒に苦楽を共にすることができて、とてもよかった。色々と小うるさいことを言う役目もありますが、会社全体のために何が必要かを考えさせてもらえる、大変良い機会となっています。

畑中香名子