Posted by on 2024年06月25日 in お稽古日記
令和6年6月 お稽古日記

5月の稽古日記を書こうと思っているうちに、またまたこんなに遅くなってしましました。

風炉の最初に、荘物や貴人点、貴人清次、唐物などを稽古しました。濃茶付花月や無言投込花月なども行い、久しぶりに風炉の気持ちよい空気を満喫しました。

6月も運びの棚の扱いや、台天目、長板二つ置、且座や貴人清次花月などを行い、扱いのある大蓋の水指や在判の蓋置を使用して、細かな点まで学習しました。

外は木々の緑が段々と濃くなってきて、爽やかな風を感じています。稽古場から見える庭の景色は心をとかしてくれる優しさをもっています。

お弟子さんの中には、足が思うように動かない、仕事で大変なことがあった、家庭に色々と問題がある、目標に向かっているのに困難なことばかり・・・と悩みを抱えている方も。

言葉にはしなくても、点前を見ながら心の動きを感じることがあります。その場の空気から、想いを受け止めたいと思うこともあります。

仕事、家庭、人生・・・色々です。

それでも茶の湯は、無心にしてくれます。包んでくれることもある。律してくれることもあります。そんな時、有難く有難く、思うのです。だから皆様、お茶があったからここまで来ることができた、とおっしゃる。

そんな社中の皆様の想いに、応えられるような稽古を、お茶事を、指導を、精進して参りたいと思っております。また七月も楽しみましょう。

令和6年6月25日 畑中香名子