Posted by on 2025年11月4日 in お稽古日記
令和7年10月 お稽古日記

10月の名残の時期が終わりました。
今年もしっかりと中置の稽古を終えました。
小板、大板、長板、五行棚、それぞれに濃茶や薄茶を行い、確認してゆきました。
今回は鉄風炉ややつれ風炉を使うことが出来ませんでしたが、来年は使って行こうと思います。

知っているようでわからないこともまだまだ多く、何かに出会って疑問に思った時に、あれれ、どうだったか・・・と戸惑ったりします。お茶の場合、その疑問をすぐに解決できるわけでもなく、稽古を重ねつつ、見つけ出していくことになるわけです。しかし、その間(ま)も必要です。自分で調べ、考え、折に触れて質問もしながら、それに遭遇する機会を待つ。そんな場面はたくさんあります。

近頃の世の風潮は、何でもすぐにグーグルさんで調べ、答えが出たと思ってしまうようですが、果たしてそれで本当のことがわかっているかどうか・・・深く考えない人ほど、簡単にグーグルさんの結果を語ります。まるで自分の言葉のように。しかしそれはすぐに見透かされます。本当の事はもっともっと深く厚みのあるもので、そう簡単にはいかないからです。

意味のある努力と時間をかけて、小さな一歩一歩を大切に進んで行きましょう。

令和7年11月1日 畑中 香名子