10月の稽古が終わりました。
感染の影響を鑑みて9月までお休みしていたお茶の稽古、10月は中置の季節であり、そんな時期からの再開でも、皆様の嬉しそうなお顔、楽しそうな声、喜びが込み上げているそのお姿に、胸が熱くなりました。中置の濃茶や薄茶を、五行棚、小板、大板、長板で行い、それぞれの違いを確認しました。常据では和巾点と茶通箱を行い、四ケ伝を完成させて何とか風炉を終えました。
いよいよ炉に入ります。また半年の月日を囲炉裏のお茶で楽しみます。その昔、厳しい厳しい先生がおられました。その先生はいつも、「今、この瞬間に全力を尽くしなさい。」とおっしゃいました。今、その瞬間に行っていることに集中する。それが最高の状態で行えるように努力する。するといつの間にか無心になって、一つのことに突き進みながら完成していきます。この小さな完成が積み重なって、少しの時間の経過を経て、力が付いてくる。成長とはそのようなものなのでしょう。
次のこのシーズンも、皆様と共に歩み、学習して、私自身少しでも成長していきたいと思っております。
令和3年10月31日 畑中香名子


