美しい月夜の後は、台風が気になる日々・・・
それでも秋の風や草花に、心和むこの頃です。
9月の稽古が終わりました。
久しぶりに待光庵の四畳半台目の茶室で台目の濃茶を行い、広間では葦棚を利用して台目の薄茶を。太鼓襖の扱いや、足の運び方など、普段の丸畳と異なる点を確認し、勉強しました。
2週目は盆点を行い、盆にのった唐物茶入と向き合いました。その茶入を想い、点前をする・・・その茶入だから心が、手が、動く・・・。そんな点前をしました。皆様は如何だったでしょうか。また、茶箱の月点前では、頭の体操と言いながらも、伝物であった茶箱の意味を考え、その所作の目的を明確にしてゆきました。幽玄の美しい点前の裏にある深い伝承の重みを見つけることができたら、それで十分です。
最後は和巾点と長板総荘薄茶でした。和巾点復興の歴史、つまり玄々斎の実際に行った行為、それを行うことへの想いを振り返り、勉強しました。インターネットでは、点前やその歴史を様々に記載する方がおられますが、確実な資料から読み取った事実でなくては、簡単に言うことはできません。それを信じてしまう方も多く、特に教本に書かれていない内容は、それだけ重い責任があります。社中の方々には、できるだけ確実なことを受け止めることをお勧めします。献上の御茶に対する御礼が何であったか、会記から読み取れることは何なのか、考える必要があります。
いよいよ10月です。最後の風炉の時期を皆様と満喫して、侘の極みを感じ合えたら、大変光栄に存じます。楽しみな10月の稽古です。ともに良き時を過ごしましょう。
令和2年10月8日 畑中香名子


