12月が終わります。木枯らしが吹き、寒い寒い夜の日、息が白い昼間でも、皆様が稽古にお運びくださり、ひと時真剣に学びそして楽しみ、友の輪を広げて下さる・・・こんなに嬉しいことはないです。そうして今年もまた、一年が終わろうとしています。
釜の音は私達に優しく語り掛け、香のかおりはしっとりと体を包み込み、茶の味は自然と姿勢を正してくれる。目に入るもの、手で触るもの、全てが時を越えて何百年も前の瞬間に連れて行ってくれる。五感を使って日本を感じる文化が、茶道です。
今月は台天目、貴人点、荘物、貴人清次と稽古をして、最後の週は「お歳暮のお返しお楽しみ会」でした。点茶盤を使用して、クリスマスをテーマに、仁清写しの皆具、大宗匠の銘「寿星」の茶入、イエズス会の紋章入り棗などを使用。濃茶の後は亭主点の員茶で薄茶を召し上がって頂き、食事をしました。
時は止まらないものですから、気付くといつの間にか一年が過ぎています。そして12月31日から1月1日へ、普段と変わらない時間の流れで一晩が過ぎ、新しい年になるのです。しかし、こうして年末という節目があるからこそ、時の経過を認識し、再び気持ちも新たに新年という時を迎え、前を向いて過ごしてゆくことが出来ます。節目というものは、弱い弱い人間を強くしてくれる、大変有難いものです。
この年末を多いに感じ、今年の思い出を振り返り、新しい年をどう過ごすか、考えてみるのも良いのではないでしょうか。どうか皆様、良い年の瀬をお過ごし頂き、また来年も何卒宜しくお願い申し上げます。
平成29年12月25日 畑中香名子


