Posted by on 2018年08月30日 in お稽古日記
平成30年8月 お稽古日記

八月、厳しい夏が終わろうとしています。

今年も二回の稽古と、奥伝の修練を致しました。名水点や冷水での洗い茶巾、和巾点、茶箱和敬点と、盛りだくさんの科目でした。

釣瓶以外の水指の扱い、冷水の工夫、和巾の歴史、第二次世界大戦時の茶箱・・・点前手続き以外に多くの学びがあり、その背景に驚いたり感心したり、道具の幅を広げたり、厳しい夏に心豊かになる稽古が出来たのならば幸いです。

また、後半は奥伝も行いました。行之行、真之行、大円草、大円真と全ての科目をさらい、その違いを感じ取って頂きました。

年老いた先輩方が、この非常に暑い中着物を着て、御身足が悪い中奥伝の点前をする。そんなお姿勢を拝見するだけで、良い勉強でした。前を歩く方がいるという有難さを感じ、皆様といられる幸せに包まれた、そんな稽古の日々でした。

社中の皆様には、ひと夏頑張って稽古に励んで頂き、有難うございました。

平成30年8月30日 畑中香名子