Posted by on 2020年09月10日 in お稽古日記
令和2年8月 お稽古日記

7月、8月も駆け抜けていきました。
6月の茶事の後、久しぶりに再開した稽古。
いつもと同じようなリズムで計画しつつ、一度の人数を減らし分散して、
皆様が安心して茶の湯と向き合えるように・・・

7月の立礼稽古では、久しぶりに皆様の笑み溢れる時間が戻ってきました。2回目、小習の葉蓋や四ケ伝の唐物になると、点前に没頭するあの瞬間を再び体感して、活力を得たように思います。台子の濃茶や薄茶も時の経つのを忘れさせ、そのことがコロナの不安や悩みを軽くしてくれているように感じました。

8月、奥伝でのミニ茶事では、皆様への感謝の気持ちを込めて、精一杯点前をさせて頂きました。そして翌週は、台天目に続いて冷茶の工夫で存分に遊び、茶の湯が生活の中でどんなふうに位置付けられるのか、もっと身近に、もっと楽しく日常生活に活かす方法を考えました。最後は真剣な奥秘伝法を。

多くの配慮をしながらでも、ゆっくりとじっくりと歩んでゆくことが、精神的にも自分を前向きにさせてくれる気が致します。そんな時間、そんな稽古を積み重ねられるように、努力したいと思っています。

もう秋がやって来ています。皆様と共に、大切な一日一日を。

令和2年9月10日 畑中香名子