ウイリアム・アーサー・ワードは非常に多くの格言を残した、アメリカ・ルイジアナ州出身の牧師、哲学者、教育者、著述家である。教育論、経営精神論などを中心に、様々な場面でその格言が取り上げられているため、目にすることも多いのではないだろうか。最近ある勉強会で、久しぶりに彼の言葉を読む機会があった。ここにいくつかご紹介しよう。
凡庸な教師は、ただ喋る
良い教師は、説明する
優れた教師は、やってみせる
偉大な教師は、心に火をつける
お世辞を言われたら、あなたは信じない
批判されたら、あなたは嫌いになる
無視されたら、あなたは赦さない
勇気づけてくれれば、あなたは忘れない
悲観主義者は、風が出たと不満を言う
楽観主義者は、風が止むのを待つ
現実主義者は、帆を風に適応させる
所属するよりも、参加するのです
心配するよりも、助けるのです
信じているより、実践するのです
フェアであるよりも、親切にするのです
許すよりも、忘れるのです
夢見ているより、努力するのです
なるほど、なるほど、と納得しているのは私のような凡人だ。一方で、ふと、これを実践しているのは母であると思った。
多くのお弟子さん達はわくわくしながら稽古にいらして、先生の話す言葉に耳を傾け、学ぶ楽しみを感じ、先生のすることに心を動かされて火をつけられる。
困ったとき、悩んでいるとき、悲しい気持ちのとき、本心の言葉をさらっと素のまま言われ勇気づけられて、深く感謝しておられる。
生き抜く力として、ビジネスマンの姿もある。それは厳しく、激しい時もあり、無駄に悩まず、決断も早い。何につけてもバランスを取り、人を大切にする。その情は厚い。
88年、32,120日の生き方が、母の人となりを作り上げている。その結果、自然と周りにたくさんの人が集まり、たくさんの人に助けられ、笑顔で穏やかに過ごしながらも、しっかりと地に足のついた歴史を残している。茶室で生けた花には、それがすべて映っている。なかなかそんな風に花を生けることはできない。
令和5年12月16日 畑中香名子


